NNIKKEI
INVESTMENT BRIEF
非公式要約
TUESDAY2026.09.08朝刊・電子版|6:05更新

TODAY’S SIGNAL / 3 MIN READ

供給網は分かれる。
技術競争は深まる。

8日付の投資関連ニュースを30本抽出。半導体材料、金利、資本効率、太陽電池、ホルムズ海峡、M&Aまで横断します。

初心者向け用語解説投資影響つき重複除外
対象記事30本新規材料
高重要度28本要確認
最大変化保証金99.2%半導体ガス
成長領域次世代電池寿命1.5倍

THE 3-MINUTE TAKE

まず、この3点

市場への影響が大きい順に、今日の流れを短く整理しました。

01 / SUPPLY CHAIN

中国 × 半導体ガス

日本産ジクロロシランに最大99.2%の保証金。日中摩擦が重要素材へ広がります。

02 / CAPITAL

最高益でもROE9.5%

円安で自己資本が膨張。利益額だけでなく、資本を効率よく使う力が改めて問われます。

03 / TECHNOLOGY

太陽電池 × 寿命1.5倍

東芝と信越化学が次世代電池を長寿命化。壁面など設置場所の拡大へ前進します。

IMPACT RANKING

今日の重要度 TOP 5

株式・金利・為替への波及が大きいテーマを優先した相対評価です。

30 STORIES / SIGNAL BALANCE

技術に成長。
通商・金利に警戒。

追い風 37%逆風 33%中立 30%

太陽電池、デジタル債、IT、M&Aには追い風。日中通商、金利、EV材料、規制が主な逆風です。

BEGINNER’S VIEW
ROEは「資本の働き方」

最高益でも、株主資本がそれ以上に増えればROEは下がります。売上や利益の大きさだけでなく、持つ資産を効率よく利益へ変えられる会社かを見る指標です。

01
GLOBAL & MACRO

海外・マクロ関連

G1中国・半導体重要度 高

中国、日本産半導体用ガスに反ダンピング措置

  • 中国商務省は、日本産ジクロロシランの反ダンピング調査で暫定措置を決めた。
  • 9月8日から輸入業者に、最大99.2%の保証金を求める。
  • ジクロロシランは半導体や液晶の製造工程で使う高純度ガスだ。
  • 信越化学工業など日本企業の中国向け販売や採算に影響しうる。
  • 日中の経済摩擦が重要な半導体材料へ広がるかが焦点になる。
用語をやさしく

反ダンピング=輸出品が不当に安く売られ、国内産業が損害を受けたとして関税などを課す措置。

投資への影響

信越化学など素材株には逆風。中国で代替生産する企業には追い風ですが、半導体供給網の分断リスクが高まります。

G2米加通商重要度 高

トランプ氏、ボンバルディア機の米販売禁止を表明

  • トランプ米大統領は、カナダのボンバルディア製航空機を米国で販売させないと表明した。
  • カナダが米国への報復関税を発動する直前の圧力とみられる。
  • 航空機は部品調達が国境をまたぐため、規制は米企業にも波及する。
  • カーニー政権が関税措置を修正するかが短期の焦点だ。
  • 米加通商摩擦が自動車や金属へ拡大すれば、北米景気を冷やす。
用語をやさしく

報復関税=相手国の関税措置に対抗し、その国からの輸入品へ追加で課す関税。

投資への影響

ボンバルディアと航空部品に逆風。米航空機メーカーには競争面の利点がある一方、部品高と報復拡大はリスクです。

G3ホルムズ海峡重要度 高

イラン、ホルムズ海峡の一時航路でオマーンと合意へ

  • イラン政府は、ホルムズ海峡の一時的な航路運用についてオマーンと最終調整に入った。
  • 数日以内に合意し、国際海事機関へ覚書を提出する見通しだ。
  • 世界の原油輸送の要衝で、船舶の安全確保へ具体策が進む。
  • 合意が実行されれば、原油価格と海運保険料の上昇圧力を和らげる。
  • 航路の対象船、期間、実効性と軍事衝突の回避が確認点になる。
用語をやさしく

ホルムズ海峡=ペルシャ湾と外洋を結ぶ海峡。世界の原油・LNG輸送の重要ルートです。

投資への影響

原油高の緩和なら航空、海運、化学に追い風。石油開発株には価格下落要因ですが、合意不履行には注意が必要です。

G4中国・金重要度 高

中国の金保有、22カ月連続増 約2386トン

  • 中国人民銀行の金保有量は前月比0.9%増え、約2386トンとなった。
  • 保有増加は22カ月連続で、外貨準備の分散を続けている。
  • 米ドル資産への依存を下げ、制裁や通貨変動への備えを厚くする狙いがある。
  • 中央銀行の継続買いは、金価格の下支え要因になりやすい。
  • 各国中銀の購入量、米金利、ドル相場が今後の金価格を左右する。
用語をやさしく

外貨準備=通貨安や海外支払いに備え、中央銀行が持つ外貨・金などの資産。

投資への影響

金価格、金鉱株、金ETFには追い風。米実質金利の上昇や中国の買い停止は下落リスクです。

G5アップル重要度 高

折り畳みiPhone、日産数百台で発売時に品薄懸念

  • アップルが計画する折り畳み式iPhoneは、当初の日産台数が数百台規模にとどまる見通しだ。
  • 新しい構造と部材の量産難度が高く、発売直後は品薄になる可能性がある。
  • 希少性は話題を集める一方、販売台数への寄与は限定的になりうる。
  • 画面、ヒンジ、薄型電池を供給する企業には高付加価値部品の機会が生まれる。
  • 量産歩留まり、価格、発売地域、増産時期が業績への波及を決める。
用語をやさしく

歩留まり=製造した製品のうち、不良品を除いて販売できる割合。高いほど採算が良い。

投資への影響

高機能部品・ディスプレー企業には期待材料。初期供給不足はアップルの販売増を抑え、量産遅延リスクもあります。

G6中国半導体重要度 高

ファーウェイ、スマホ半導体を6年ぶり詳細公表

  • 華為技術は新型スマートフォン向け半導体「Kirin 9050 Pro」を発表した。
  • スマホ用チップを詳しく公表するのは約6年ぶりとなる。
  • 自社設計に加え、折り畳み端末で部品間の信号経路を短くする工夫を盛り込んだ。
  • 米国の輸出規制下でも、中国の半導体自給が進んでいることを示す。
  • 製造プロセス、性能、量産台数と中国部品の採用率が焦点になる。
用語をやさしく

Kirin=ファーウェイ傘下が設計するスマートフォン向け半導体のブランド。

投資への影響

中国の半導体設計・製造・装置企業に追い風。海外半導体メーカーには中国市場での競争圧力が強まります。

G7英国M&A重要度 高

英国上場企業の買収活況、割安株に海外マネー

  • 英国では、割安な上場企業を対象にした大型M&Aが相次いでいる。
  • 米物流不動産大手プロロジスによるセグロ買収は約188億ドル規模となった。
  • 低い株価評価とポンド相場が、海外買い手に魅力を与えている。
  • 買収は株主に上乗せ価格をもたらす一方、優良企業の市場離れも進める。
  • 金利、為替、当局審査と次の買収候補が英国株の評価を左右する。
用語をやさしく

買収プレミアム=買い手が対象企業の市場株価に上乗せして提示する価格。

投資への影響

英国の割安株、不動産、M&A助言に追い風。買収されない企業との株価格差や審査不成立には注意です。

G8インドネシア重要度 中

インドネシア森林火災、20万ヘクタールに拡大

  • インドネシアの森林火災による焼失面積が約20万ヘクタールに達した。
  • 東京都とほぼ同じ広さで、煙害がマレーシアへ広がる恐れもある。
  • 農園、鉱業、物流、観光の操業や住民の健康に影響しうる。
  • 消火費用や輸送遅延は企業コストを押し上げる。
  • 降雨、煙の向き、パーム油生産と政府の規制強化を確認したい。
用語をやさしく

煙害=森林火災などの煙や微粒子が広がり、健康や交通、経済活動を損なう被害。

投資への影響

航空、観光、現地消費には逆風。供給減ならパーム油価格が上がり、生産企業には価格面の恩恵もあります。

G9ロシア・北朝鮮重要度 高

ロシアと北朝鮮、初の車両用国境橋を開通

  • ロシアと北朝鮮は、豆満江を渡る初の自動車用国境橋を開通させた。
  • 従来の鉄道に加え、トラックや乗用車で直接往来できる。
  • 貿易と物流の拡大を促し、軍需物資の輸送に使われる可能性もある。
  • 両国の経済・軍事協力が一段と深まる象徴的なインフラだ。
  • 貨物量、輸送品目、制裁違反への各国対応が焦点になる。
用語をやさしく

経済制裁=問題行動を変えさせるため、貿易・金融・資産移動などを制限する措置。

投資への影響

地政学リスクと追加制裁への警戒材料。防衛関連には需要要因ですが、北東アジアの物流・市場には逆風です。

G10イラン核問題重要度 高

IAEA、イランに核査察の再開要求

  • 国際原子力機関は、イランに核施設への査察を速やかに再開するよう求めた。
  • 高濃縮ウランの所在を1年以上確認できていないとしている。
  • 核物質の管理が見えない状態は、核開発と軍事衝突への懸念を高める。
  • 外交が停滞すれば、制裁強化や原油供給不安につながる。
  • 査察受け入れ、ウラン在庫の申告、米欧との交渉再開が焦点だ。
用語をやさしく

IAEA=原子力の平和利用と核兵器への転用防止を確認する国際機関。

投資への影響

緊張長期化は原油・防衛に上昇要因。航空、化学、世界株にはエネルギー高と地政学リスクが重荷です。

02
JAPAN & COMPANIES

日本・企業関連

J1企業収益重要度 高

上場企業ROE9.5%、最高益でも伸び悩み

  • 2026年3月期の上場企業のROEは9.5%と、前期からわずかに低下した。
  • 企業利益は過去最高でも、利益効率の改善には結びつかなかった。
  • 円安で海外資産の円換算額が増え、為替換算調整勘定など自己資本が膨らんだためだ。
  • 株主資本が増える以上の利益成長がなければ、ROEは上がりにくい。
  • 自社株買いだけでなく、成長投資と事業入れ替えによる収益性向上が問われる。
用語をやさしく

ROE=純利益を自己資本で割った指標。株主から預かった資金をどれだけ効率よく利益にしたかを示す。

投資への影響

日本株全体の評価引き上げには逆風。資本効率改善を具体化する企業やM&A関連には選別的な追い風です。

J2太陽電池重要度 高

東芝・信越化学、ペロブスカイト太陽電池の寿命1.5倍

  • 東芝と信越化学工業は、ペロブスカイト太陽電池の寿命を従来の約1.5倍に延ばす。
  • 東芝の太陽電池技術と、信越化学の封止材技術を組み合わせる。
  • 新潟大学の技術も活用し、水分や熱による劣化を抑える。
  • 薄く軽い次世代電池は、建物の壁や耐荷重の小さい屋根へ設置しやすい。
  • 量産コスト、変換効率、屋外耐久性と商用化時期が焦点になる。
用語をやさしく

ペロブスカイト太陽電池=薄くて軽く、塗布でも作れる次世代型太陽電池。日本が材料技術に強みを持つ。

投資への影響

東芝、信越化学、材料・封止・建材関連に追い風。量産の遅れやシリコン型との価格競争はリスクです。

J3航空重要度 高

JAL、5年で2兆円超の成長投資を維持

  • 日本航空は今後5年間で2兆円を超す成長投資を続ける方針を示した。
  • 中国・欧州を含む国際線需要は堅調で、航空機やサービスへ資金を振り向ける。
  • 燃料費の上昇が一服したことも投資余力を支える。
  • 大型投資は供給能力と競争力を高める一方、財務負担も増やす。
  • 旅客単価、機材納入、燃油、為替と投資回収が確認点になる。
用語をやさしく

成長投資=将来の売上や利益を増やすため、設備・人材・買収などに使う資金。

投資への影響

航空需要の成長を取り込めればJALや機材関連に追い風。円安、燃油高、機材納入遅れは下振れ要因です。

J4国内金利重要度 高

国内長期金利2.93%、低下一過性で財政リスク残る

  • 国内の新発10年国債利回りは7日に2.93%となった。
  • 米国発の金利低下で一時的に下がったが、日本の財政拡張への警戒は残る。
  • 国債の供給増や日銀の買い入れ縮小は、長期金利を押し上げやすい。
  • 金利上昇は銀行の運用収益に利点がある一方、国債評価損や借入負担を増やす。
  • 予算編成、国債入札、日銀会合、海外金利が次の材料となる。
用語をやさしく

新発10年国債利回り=最近発行された10年物国債の金利で、住宅ローンや企業金利の目安になる。

投資への影響

銀行・保険には運用利回り改善の余地。REIT、住宅、高債務企業、長期国債には逆風です。

J5デジタル債重要度 高

中小企業もデジタル社債、数億円から発行可能に

  • 山陰合同銀行とNTTデータなどが、中小企業向けデジタル社債の仕組みを整える。
  • 従来より小さい数億円規模から社債を発行しやすくする。
  • ブロックチェーンで権利や取引を管理し、事務と仲介のコストを減らす。
  • 銀行借入以外の資金調達手段が地域企業にも広がる。
  • 発行手数料、投資家保護、流通市場と最初の案件実績が焦点になる。
用語をやさしく

デジタル社債=ブロックチェーンなどで保有者や権利を電子管理する社債。

投資への影響

地方銀行、NTTデータ、証券インフラに追い風。小口社債では信用力の見極めと換金のしやすさが重要です。

J6カメラ重要度 高

ソニーがタムロン買収提案、中国レンズ勢を警戒

  • ソニーグループは交換レンズ大手タムロンへ買収を提案した。
  • 中国メーカーが低価格と製品力で追い上げるなか、カメラ事業の競争力を固める狙いがある。
  • 店頭ではタムロン製レンズが純正品より約5割安い例もある。
  • タムロンは高いROEを持つ優良企業で、買収価格と少数株主への配慮が重要になる。
  • 提案条件、取締役会の判断、中国勢への対抗策が焦点だ。
用語をやさしく

交換レンズ=レンズ交換式カメラで用途に応じて付け替えるレンズ。純正品と外部メーカー品が競う。

投資への影響

タムロンには買収プレミアム期待。ソニーには製品力強化の利点がある一方、高値買収と統合負担はリスクです。

J7個人向け国債重要度 高

ネット証券の個人向け国債販売、4.4倍の5400億円超

  • ネット証券5社の個人向け国債販売は、1〜6月に5400億円を超えた。
  • 前年同期の4.4倍で、金利上昇を受けて若い投資家にも購入が広がった。
  • 元本の安全性を重視しつつ、預金より高い金利を求める資金が流入している。
  • 個人が国債の新たな買い手となれば、国の資金調達を支える。
  • 今後の金利、販売手数料、預金や投資信託からの資金移動が焦点になる。
用語をやさしく

個人向け国債=個人だけが買える日本国債。一定期間後は中途換金でき、元本割れしにくい設計。

投資への影響

ネット証券には口座獲得と資産残高の拡大要因。預金・投信との資金獲得競争が強まります。

J8預金金利重要度 高

みずほ、16年半ぶり残高別の普通預金金利

  • みずほ銀行は、預金残高に応じて金利が上がる普通預金を16年半ぶりに復活させる。
  • 残高を6段階に分け、10万円以上300万円未満などに異なる金利を適用する。
  • 300万円以上では年0.45%と、通常の普通預金0.4%を上回る。
  • 12月までは金利を2倍にするキャンペーンも行い、預金獲得を競う。
  • 他行の追随、調達コスト、貸出金利との差が収益を左右する。
用語をやさしく

利ざや=銀行が受け取る貸出金利と、預金者へ支払う金利などの差。

投資への影響

みずほの顧客獲得には追い風。高い預金金利は調達費を増やすため、貸出収益とのバランスが重要です。

J9保険販売重要度 高

保険比較・推奨ルール、2028年から厳格化

  • 金融庁は2028年から、保険代理店の比較・推奨販売を厳しくする。
  • 顧客の意向に沿う商品を選んだ理由や手数料の透明性を高める。
  • 保険金不正請求など一連の問題を受け、顧客本位の販売へ制度を改める。
  • システム整備や教育費用が増え、小規模代理店の再編につながる可能性がある。
  • 最終ルール、猶予期間、保険会社の代理店評価が焦点になる。
用語をやさしく

比較・推奨販売=複数の保険商品を比べ、代理店が顧客へ特定の商品を勧める販売方法。

投資への影響

大手代理店と販売管理システムには追い風。保険会社・小規模代理店には対応コストと販売減のリスクです。

J10メガバンク重要度 中

三菱UFJ、グループ一体運営で資本循環を加速

  • 三菱UFJフィナンシャル・グループは、銀行・証券などの一体運営を強める。
  • 部門ごとの壁を下げ、顧客資金と投資先をグループ全体で結びつける。
  • 預金、融資、運用、M&Aを組み合わせ、手数料収益の拡大を狙う。
  • 金利上昇の追い風に加え、非金利収益を増やせるかが重要になる。
  • 組織再編の成果、利益相反管理、コスト削減を確認したい。
用語をやさしく

非金利収益=貸出金利以外の手数料、資産運用、証券、決済などから得る収益。

投資への影響

三菱UFJの収益多角化に追い風。統合コストや商品をまたぐ利益相反の管理がリスクです。

J11地熱発電重要度 高

大成建設、CO2で発電する地熱技術を開発

  • 大成建設は地下水をくみ上げず、二酸化炭素を使う地熱発電技術を開発する。
  • 大学などと共同で5年間研究し、環境負荷と地域との摩擦を減らす。
  • CO2を地下で循環させて熱を運び、発電へ利用する構想だ。
  • 実用化すれば、適地の拡大とCO2の有効利用を同時に狙える。
  • 掘削費、安全性、発電効率、地域合意と実証結果が焦点になる。
用語をやさしく

地熱発電=地下の熱で蒸気などを作り、タービンを回して発電する再生可能エネルギー。

投資への影響

大成建設、掘削、発電設備、脱炭素技術に追い風。実証段階であり、商用化までの費用と時間がリスクです。

J12ITサービス重要度 高

IIJ、売上高5000億円視野 システム需要を取り込む

  • インターネットイニシアティブは、将来の売上高5000億円を視野に入れる。
  • 2027年3月期は前期比11.5%増の3850億円を予想する。
  • 企業のクラウド、ネットワーク、セキュリティを一括提供する需要が伸びている。
  • 年10%程度の成長を続け、通信だけでなくシステム統合を柱にする。
  • 人材採用、データセンター投資、利益率と大型案件が確認点になる。
用語をやさしく

システムインテグレーション=企業のIT機器、ソフト、ネットワークを設計・構築して一体運用する事業。

投資への影響

IIJとクラウド・セキュリティ関連に追い風。人件費、設備投資、価格競争は利益率を圧迫しえます。

J13ガス導管重要度 高

東京ガスネットワーク、4期連続の経常赤字

  • 東京ガスネットワークは、4期連続の経常赤字となる見通しだ。
  • 節約や暖冬で家庭のガス使用量が減り、導管利用の収入が伸びない。
  • 人件費や資材費などの物価上昇も採算を圧迫する。
  • 安定供給に必要な更新投資を続けるには、料金制度の見直しが課題となる。
  • 需要見通し、コスト削減、規制当局と料金改定の議論が焦点だ。
用語をやさしく

経常損益=本業の利益に利息などを加減した、企業の平常的な稼ぐ力を示す利益。

投資への影響

東京ガスの導管事業に逆風。料金改定なら収益改善余地がある一方、利用者と政策の反発がリスクです。

J14民泊規制重要度 高

東京23区、住宅地で民泊禁止の動き拡大

  • 東京23区で、住宅地など一定地域の民泊を禁止する動きが広がっている。
  • 新宿区は住宅地での営業禁止を進め、大田区も新規施設の制限を検討する。
  • 騒音やごみ、安全への住民不安に対応する狙いだ。
  • 規制が全国へ広がれば、宿泊供給と不動産運用の収益性に影響する。
  • 対象地域、既存施設の扱い、ホテル料金と訪日需要への波及が焦点になる。
用語をやさしく

民泊=住宅やマンションの一室を旅行者へ有料で貸し出す宿泊サービス。

投資への影響

民泊運営、予約サイト、投資用マンションには逆風。規制地域のホテル・旅館には需給改善の追い風です。

J15物言う株主重要度 高

3Dインベストメント、J.フロント株を10.32%へ買い増し

  • 投資ファンドの3Dインベストメントは、J.フロントリテイリング株の保有比率を引き上げた。
  • 保有比率は9.23%から10.32%となった。
  • 保有目的には、経営陣への重要提案を行う可能性が含まれる。
  • 百貨店、不動産、資本政策の見直しを求める思惑が株価材料になりうる。
  • 具体的提案、会社側の対応、追加買い増しを確認したい。
用語をやさしく

物言う株主=株式を持ち、経営改善や増配、自社株買い、事業売却などを積極的に求める投資家。

投資への影響

J.フロントには資本効率改善と株主還元の期待。対立長期化や短期志向への懸念もあります。

J16EV・アフリカ重要度 高

三井物産、インド製EVバスをアフリカへ輸出

  • 三井物産は、インドで生産する電気バスをアフリカへ輸出する。
  • インドの低い製造コストとアフリカへの距離の近さを生かす。
  • 中国BYDなどが先行する市場で、価格と保守体制を競う。
  • 都市化と排ガス規制を背景に、公共交通の電動化需要を取り込む。
  • 受注台数、現地充電網、資金調達、競合価格が焦点になる。
用語をやさしく

EVバス=電池とモーターで走るバス。走行時に排ガスを出さず、燃料費を抑えられる。

投資への影響

三井物産、インドの車両・電池、充電設備に成長機会。為替、現地財政、中国勢との価格競争がリスクです。

J17EV材料重要度 高

日本製紙、欧州EV電池材料から撤退 特損50億円

  • 日本製紙は、欧州で進めていたEV向け電池材料事業を終了する。
  • 事業整理に伴い、約50億円の特別損失を計上する。
  • EV需要の鈍化や政策・補助金の変更で、現地生産の採算が悪化した。
  • 電池材料CMCの生産は日本に集約し、需要に合わせて体制を立て直す。
  • 国内設備の稼働率、顧客維持、追加損失の有無が焦点になる。
用語をやさしく

CMC=電池の電極材料を結びつける増粘剤・バインダーなどに使うセルロース系素材。

投資への影響

日本製紙には短期の損失だが、不採算撤退は将来の負担軽減。欧州EV供給網には逆風です。

J18FA・ロボット重要度 高

FA・フィジカルAI株に逆風、中国「小巨人」が追撃

  • 工場自動化やフィジカルAI関連の日本株が弱含んでいる。
  • 中国政府が育成する専門中小企業「小巨人」が技術力と低価格で追い上げる。
  • 日本企業が得意なセンサー、制御機器、ロボットでも競争が激しくなる。
  • 中国市場の成長を取り込む一方、価格低下とシェア喪失のリスクがある。
  • 各社の受注、利益率、中国向け売上と高付加価値化が焦点だ。
用語をやさしく

フィジカルAI=ロボットや機械がAIで周囲を認識し、現実空間で自律的に動く技術。

投資への影響

FA・ロボット株には競争懸念。独自部品、ソフト、保守で差別化できる企業は選別されます。

J19税・給付重要度 高

所得連動給付は申請不要、2029年春・秋に分割

  • 政府・与党は所得に応じた給付を、原則として申請不要で支給する案をまとめる。
  • 食料品の消費税を2027年4月に1%へ下げ、2029年4月に8%へ戻す案と組み合わせる。
  • 税率を戻す時期の前後、2029年春と秋に給付を分ける。
  • 行政データを活用し、申請漏れを減らしながら家計の負担をならす。
  • 制度決定、対象所得、給付額、財源とシステム整備が焦点になる。
用語をやさしく

給付付き税額控除=所得税の減税と現金給付を組み合わせ、低所得者ほど手厚く支える仕組み。

投資への影響

低所得世帯の消費を支え、小売・食品に追い風。財政負担と消費税率変更の事務コストには注意が必要です。

J20日本景気重要度 高

景気拡大74カ月、戦後最長の可能性も家計は弱い

  • 日本の景気拡大は2020年5月から2026年7月まで74カ月続いた可能性がある。
  • 確定すれば、これまでの戦後最長に並ぶ長さとなる。
  • 企業収益や名目額は物価上昇で伸びても、実質的な家計消費は弱い。
  • 長期拡大という数字と、生活実感の間にずれがある。
  • 実質賃金、個人消費、物価、設備投資と景気基準日付の判定が焦点になる。
用語をやさしく

名目と実質=名目は物価変動を含む金額、実質は物価の影響を除いて数量や購買力を示す。

投資への影響

景気敏感株には安心材料だが、消費関連は選別が必要。実質賃金の改善が内需株上昇の条件です。

重複の扱い

9月7日までに扱ったテーマは原則除外し、9月8日朝刊・電子版で確認できた新しい政策、企業行動、市場・地政学の進展だけを採用しました。金利・ホルムズ海峡など継続テーマは新しい数値や合意見通しだけを反映しています。